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ガザ撤退かー

なぜこのブログに『パレスチナ』というカテゴリーがあるのか不思議に思う方もいるかも知れません。まぁシリアがイスラエルと国境を接していて、現在ももめているというのも理由なのですが、もともと大学で少し勉強していたのがパレスチナ問題というわけで、このブログ開設を機に扱っていきたいなと思いました。
このコーナー。ちょっと堅苦しくなっちゃうかな?とも思うんですけど、たまに覗いてくれるとうれしいです。

今回のテーマはイスラエルのガザ地区撤退。
gaza.jpg

イスラエルがガザ地区からの撤退を始めました。
1967年の第3次中東戦争から約40年。当地の占領に幕を下ろそうとしています。
ガザは約130万人と言われるパレスチナ人の中に約8000人のイスラエル人が違法に(国際的に言えばね。だって『占領地ですから』。ただイスラエル国内法で言えば違法ではなかった。)暮らしています。これを『入植』といいます。そして彼らは入植者(settler)と呼ばれます。上の写真(クリックすると大きくなります)の水色の部分は全部入植者の土地です。ちなみに写真左下はエジプトでそこの国境はすべてイスラエル領になっているのが分かります。

さてこの入植者たち。なぜこんなところに住んでいるのでしょう?そしてなぜイスラエルは入植者たちがガザで暮らせるように保護をしていたのでしょう?彼らの生活はものすごく厳重な軍の保護の下にあるんです。当然お金がかかります。メチャクチャかかります。たった8000人の入植者のためにそれ以上の兵士たちが当地に配置されていました。

まず、入植者の理由。大きく分けて2つあります。
その1:ユダヤ教の教えでは当地を神がユダヤ人にその保有を約束した土地であるというものがあるから。これには色々な解釈があるんだけれど、解釈によっては現在のイスラエル、パレスチナ(ヨルダン川西岸とガザ地区)、ヨルダンも含めた土地が『約束の地』であるというものもあります。信仰の深い人の中にはガザは当然ユダヤ人のモノであり、しかもそれは独占的に所有されるものであると考えている人もいるんです。

その2:お金がないから。イスラエルって国はものすごく物価が高い。例えばちょっくらレストランに行ってハンバーガーとポテトとジュースを飲んだりすると800円から1000円かかったりする。「でもイスラエル人はお金持ちでしょ?」っていうイメージがあるけど、それはかなり一部の人たち。観光地からちょっと脇の住宅地に入ればみんな結構カツカツで暮らしてたりする。そんな中で占領地に家を持つのは安上がりなんです。それはまず、もちろん危険なのでそもそも家とか土地が安いのと、ユダヤ人の団体から財政のサポートがあったりするんです。これは上に書いた『その1』が理由でしょう。

そして国の理由。たくさん理由があると思うんだけど長くなるから1個だけ。
理由はイスラエルの政権。イスラエルって国は政権運営がとっても難しい。それは単独で過半数の議席をとるほど、どこも政党が有権者を獲得していないんです。まぁ強いて言えば労働党とリクード党ってのが大きいけど、彼らもなかなか単独で政権!!ってワケにはいかない。現在も、リクード党のシャロン党首が首相だけど、少し前まで政権は少数政党との連立政権だったんです(今はガザ撤退のために労働党と連立してます)。だから結構ぎりぎりの政権運営だった。
そうすると何が起こるかって言うと、その連立内の少数政党の発言力が高くなるんです。リクードってのはそもそも結構宗教色の強い右よりな政党で(一般的には『宗教色が強い』=『右派』ではない。誤解なさらずに!)、その連立政権内には宗教政党とかがあったりする。宗教政党の支持者ってのはもちろん上の『その1』に書かれているような思想の持ち主とかが多いから、当然国策にも彼らの意見が反映されやすい。

でも、このイスラエルの占領政策。さっきも書いたけどものすごくお金がかかる。軍事費が国内総生産の10%を越えたりするする年が普通にある。ちなみにアメリカは3-5%、日本は1-2%ってとこ。はっきり言って国の経済成長にはマイナスなんです。しかもこの軍事費。アメリカからアパッチとかファントム戦闘機とかもらったりしていてもこうなんです。

しかもガザ。ヨルダン川西岸(東エルサレムを含む)にいる40万人の入植者数に対してたった8000人。しかも隣国エジプトはアラブの中では穏健派。軍事戦略的価値も薄れてます。高い金を払って維持する必要性が全くない。それにもちろん国際的な圧力もあるし、そもそも国連安保理決議で撤退が決められてるし、撤退したとなれば国際社会にいい印象も与えられる。私個人的にはなぜ今までガザを維持してきたかの理由を探す方が難しいです。
まぁ多分、やっぱ国内の反発を恐れていたんだろうなーってことかな?政権維持も危ういし。正直この撤退、もし全イスラエル人に問えば、賛成が反対を上回ると思う。でもえてして、こういう事態に行動を起こす人ってのは一握りの急進的な人たち。そういう人たちのことがバッとニュースとかで流れると特に何にも感じてなかった人たちも「あれっ?そうなのかな?」って思う。そうすると国民の感情が徐々にそういう方向に流されていってしまう・・・かもしれない。
昔、アメリカがアフガンで戦争を起こした当初も少し騒がれました、『サイレント・マジョリティー』ってやつ。実は何も意思表示をしない人たち、その中の大半は戦争に反対。でも自分たちのその反対の意見に自信がない。それは9・11後にニュースで始めに流れたのがアフガン攻撃を叫ぶ人たちの姿だったから。「自分の意見は少数派なのかも・・・」って思う。本当はそれが多数派(マジョリティー)なのに。まぁきちんとした統計があるのか知らないけど。参考ね参考。

まぁともかく。ガザ撤退。とても喜ばしいことです。でもこれで終わりません。この次はこれを踏まえて今回の撤退の裏にある問題を軽くさらいたいなって思います。
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